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私たちがウクライナ避難民に支援出来ること:特別研修生制度

私たちがウクライナ避難民に支援出来ること:特別研修生制度

こんにちは。バックエンドエンジニアの中村です。

今日は、私たちが2023年5月から実施している、ウクライナ人特別研修生への教育プログラムについてご紹介します。
こちらは、私たちに出来る「ウクライナ避難民支援を!」と言うことで始まった施策です。

この方は、2022年の戦争勃発後すぐにご家族と共に大阪に避難されてきた方でした。
もともと日本への移住を計画して日本語も話せるようになっていると言う状況ではなかったものの、日本で住まれている中で、「長くここで働きたい」と思われたようです。
大学では電気エネルギー関係を専攻していたことから発展して、ソフトウェア/アプリケーション開発の分野に興味をもたれたようで、当社にお問い合わせをくださいました。

とは言え、私たちの業界で実務経験もなく、ビジネスでチームコミュニケーションが取れるほどの日本語スキルもありません。
つまり、即戦力としての「採用」は出来なかったものの、ご本人と相談の上、彼が日本市場でソフトウェアエンジニアとして活躍していけるように、彼の学習をサポートすると言う「特別研修」を行うことになりました。

そこで、以下の理由で私を含む2人の社員が選抜されました。
 ・日本語と英語を交えながらコミュニケーションが取れること
 ・当社でエンジニアとしてのキャリアをスタートさせた経験があること
 ・Ruby on Railsでの開発経験があること

そして、現在は毎週1回来社していただき、Face To Faceでのトレーニングをしています。
1週間、自宅で取り組んでいただく課題についての指示、そしてそのレビューを行いながら、いつか、当社で正社員として働けるように、日本語でのコミュニケーションや、日本でのビジネスマナーなどについても教えていっています。

主なトレーニング内容は以下の通りです。

<ソフトウェア学習>
・Railsチュートリアルの完了
・Ruby書籍 『プロを目指す人のためのRuby入門』 の読破
・excercism(https://exercism.org)を用いた、ソースコードレビュー
・Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver 取得に向けた学習

自力でテキストなどを使って学ぶだけでは体験出来ないことをサポートしていくことを私たちも心がけており、基礎知識は会社から貸与したテキストや、Railsチュートリアルなどで学んでもらうものの、
実ビジネスと同じように、納期を設定し、求められている品質をクリアすると言う一連の流れも体験出来るように指導して行っています。
本人としても、その条件の中で、自分ひとりで0から1でプロダクトを作り出せたことで達成感を味わえたのではないでしょうか。

また、資格取得を目指していただいているのは、しっかり体系的に学んだことのアウトプットとして、試験合格と言う結果につなげると言う体験をしてほしかったからです。

他にも、彼の場合はソフトウェア/アプリケーション開発の分野だけでなく、まだ大学を卒業して間がないと言うことでビジネス経験そのものがなく、ビジネスマナーについても教える必要がありました。
例えば、ビジネスコミュニケーションで良かれと思って絵文字を使ったりしたりしているところがあって、場に合わせた表現の選択が出来るように・・・なんてこともアドバイスしたりしています。

私たちに出来ることは限られていますが、何かアクションを起こすことで、誰かのためになるのであれば・・・と言う想いで動きだしたプロジェクト、その想いはこれからもカタチにしていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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