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2024年11月に実施した研修生プログラムについてご紹介します

2024年11月に実施した研修生プログラムについてご紹介します

今回は、2024年11月に、3週間にわたって当社オフィスにて実施した研修生プログラムについてご紹介します。

研修生プログラム実施の背景

今年、私たちが研修生プログラムを実施することになったのは、UNIDO東京事務所(国際連合工業開発機関 東京投資・技術移転促進事務所)が主催する「UNIDO 新規事業ビジネスプラン研修プログラム 2024」実施企業として採択されたためです。

UNIDO東京事務所の「在日ウクライナ人女性と若者のためのアントレプレナーシップ開発トレーニングプログラム(第2回)」として、9月9日から13日の5日間、東京で開催されたプログラムで研修を受けた、避難民や留学生を中心とした在日ウクライナ人の方々は、こちらで「起業家精神や関連するスキル」を学習された後、採択企業たちと面談を経てマッチングを行い、最後に3週間、各企業オフィスにて研修生として従事されるという流れでした。

私たちは、昨年も在阪ウクライナ避難民男性のソフトウェアエンジニア研修トレーニングを実施させていただいたり、「私たちにできることを!」精神を大事にしているので、今回の件も実施企業として立候補させていただきました。

研修生プログラムの内容



研修生プログラムでは、実際のビジネスに密接な内容の方がよいのですが、私たちが主事業としている「顧客企業のオーダーを請けて、ソフトウェア/アプリケーション開発やデジタルコンテンツ制作を行う」という一連の流れを経験していただくには、3週間という期間ではあまりに短すぎますし、エンジニアやデザイナーとしてのスキルマッチングも必要になってきますので、当社が開発した「Callrobo for Clinic(www.callrobo-for-clinic.jp)」をビジネスとしていかにパワーアップさせていくかというテーマを設定しました。

このサービスは、コロナ禍にリリースされたものですが、「DXで対人サービスをなるべく非接触に置き換える」というテーマで開発された、クリニックでのロボット受付アプリです。
クリニックで受付業務をロボットが担うことで受付をなるべく無人化し、スタッフの業務負担を軽減することを目的としています。
そこで、もうコロナ禍を抜け出つつある現在、このサービスをどう成長させていくことで、ビジネスとしてパワーアップできるのかをお二人のテーマに設定しました。

1週目は、デモ環境も実際に操作していただきながら、現在の仕組みについての解析、検討を行っていただき、
2週目は、それぞれに「方向性」を持たせた上で、新機能の検討をしていただきました。
具体的には、機能追加に伴うコスト、実現可能性などの技術的な問題を私たち2名のエンジニアがサポーターとして加わって一緒にディスカッションし、深掘りしていきました。
最後の3週目は、それぞれに考えた機能に対して算出される開発コストを踏まえて、ファイナンスシミュレーションまで持って行っていただきました。

研修生の取り組み姿勢の変化

最初は不安そうだった2人も、母国語で会話しながら協力しあえる機会もあったことで緊張がほぐれたのか、それが私たちサポーター2名を入れたチームの空気感の変化にもつながってきました。
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例えば、新機能「方向性」ですが、
最初は100本ノック的に「こんな機能があると便利だよね」というようなアイディア出しをしていたのですが、積極的なディスカッションがあったことで、その数多くのビジネスアイディアの中に「共通する方向性があるよね」ということに気づき、それぞれのベクトルを明確化して掘り進めるということにつながりました。

1名は「業務フローの効率化」です。
クリニックと言っても様々な運用フローがあり、予め予約をして来られるケースや、呼び出された時に席を外していて呼出に気づかれない患者様もおられるので、そういったケースを洗い出し、そこでの効率化をどう図るかという点に着目して検討を進めました。

もう1名は「ディサビリティ(障害)への対応」です。
例えば、音声が聞こえない方、タブレット画面での表示を閲覧できない方が来られた時、どのように対応していくべきかという点に着目して検討を進めました。

コミュニケーションの活性化

外国人社員が多い私たちではありますが、ビジネスレベルの日本語スキルがあるスタッフのみが入社しますので、社内でのコミュニケーションは原則、日本語です。
ただ、彼女たちはまだ日本に来て間もなく、まだ簡単な会話レベルの日本語ということもあり、英語と日本語を交ぜてのコミュニケーションにせざるを得ません。

そこで、英語も十分に話せるノルウェー人と、英語にも取り組んでいきたい!と思っていた日本人の同期コンビ2人でサポーターを担当することになりました。
平素の会話は、4人がそれぞれ日本語と英語を交ぜながらで進めていたのですが、当社イベントに参加していただいたこともきっかけとなって、さらに気軽に話し合えるようになっていきました。

具体的には、1週目に開催したオフィスパーティーがきっかけになったと思います。
デジタルなビジネスだからこそ、アナログな部分、つまりリアルコミュニケーションを重視している当社では、イベントなども大事にしているのですが、今回は、先輩社員のアイディアで、「メキシカンタコス」パーティーを開催しました。

みんなで好きな具を乗せて包んで、テキーラを一緒に飲んで、
そして彼女たちが持ってきてくれたウクライナのお酒やチョコを頂いて・・・ということで距離も縮まり、翌日からはさらに打ち解けてプロジェクト進行をすることができました!
そして私たち担当者2名以外の、他の社員とも日本語でのコミュニケーションが深まりました。
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サポーターとしての学び

最初は、私たち2人も、そして会社としても初めての取り組みだったので、試行錯誤の毎日だったのですが、彼女たちが少しずつ打ち解けてくれていく中で、質問も活性化していき、それが成果にもつながったと思います。

プログラム最終日には、3週間かけて作ったビジネスプランをオンラインプレゼンテーションを行うのですが、丁寧に作り込んだ資料で、細かい部分にもしっかりと言及していたので、UNIDOの方々からも高い評価を受けていて、拝見していた私たちもとても胸が熱くなりました。

おかげさまで我々サポーターも、言語や文化の違いを超えて共通の目標に向かって協力する難しさ、大事さ、そしてそのやりがいを学ぶことができました。
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まとめ



地球上で戦争が起きているのは、ウクライナだけではありません。
それでもこの研修生プログラムを通じて、私たちが少しでも何か世界のために小さなことでもお役に立てていれば嬉しく思います。
また、「支援活動」ということで始まったこのプログラムですが、結果的に彼女たちと共に成長できたことを大変嬉しく思います。

今後も「私たちにできることを!」精神を忘れずに取り組んでいきたいと思います。

最後に。
参加していただいた2名のウクライナ人の方々の、今後のますますのご活躍、ANKH Systemsスタッフ一同、心から応援しています!

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