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2024年10月にローンチされた事業者向けの身体計測業務効率化サービス【ZOZOMETRY】をトライアル利用してみました!

2024年10月にローンチされた事業者向けの身体計測業務効率化サービス【ZOZOMETRY】をトライアル利用してみました!

ZOZOMETRYとは



ZOZOMETRYは、事業者の採寸業務を効率化し、採寸が必要な服の売上拡大やコスト削減に貢献する法人向けのサービスで、スマートフォンで手軽に身体を計測することができるサービスです。
スマホだけでも完結できるのですが、現行のZOZOSUITも併用するとさらに精度が高い計測もできるとのことです。
ZOZOSUITなし計測を導入!事業者向け計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY」を正式ローンチ - 株式会社ZOZO


トライアル利用のきっかけ



アパレル商材のECサイトや、スーツやユニフォームなどのヴィジュアルシミュレーション機能を伴ったECサイト構築のご相談を頂く弊社では、以前、なるべくサイズ計測を自動化して、その取得したデータをECサイトに連携させたいというご相談を頂いたことがあり、その当時は「ZOZOSUIT」がクライアント企業様の選択肢に入っていたため、計測実験をしたことがあります。
今回、そのご縁でZOZO様に「新たにリリースする【ZOZOMETRY】を試してみませんか」とお声がけいただきました。

実際に計測してみた

ただアプリで「計測してみた!」だけでは面白くないので、
トライアル利用として限られた計測回数の中、いろいろな計測方法を試してみて、その差異を検証してみよう!という話になりました。

まずは、【ZOZOSUIT着用なし計測】です。
尚、アプリ計測結果と、メジャーでの実寸計測も比較してみることにしました。
計測する比較項目は、ZOZOMETRYの計測項目から代表的な8項目(首周り、肩幅、胸囲、アンダーバスト、ウエスト、ヒップ、裄丈(右)、股下(右))をピックアップしてみました。
※ZOZOMETRYでは、最大139箇所ほどの計測を一回で行えるようです。(2024年12月現在)
技術ブログ画像
次に、アプリの持ち手がぶれることで余計な誤差が出ないように、三脚を使いスマートフォンをしっかりと固定し、いざ測定!
っと、その前にチュートリアルがあったので、しっかりと確認してみます。

カメラは垂直で、カメラの位置は腰付近と
三脚の位置の調整もOKなので、改めていざ、計測開始っ!!
技術ブログ画像
・・・って、インカメラかーい!
よくよく考えると、一人でも計測が行えるような設計がなされており、
インカメラを利用し、自分の姿を確認しながらアプリからの指示をもらう設計になっていました。
すばらしい!ボディラインを見られたくない人への心遣い、感動しました。
技術ブログ画像
アプリから指示通りのポーズを取り、あとは時計回りに回るだけであら不思議、
あっという間に計測が終了。
計測が終わってすぐ3Dの姿も形成され、それぞれ計測されていました。

<計測の比較>
■被写体A(単位:cm)
項目      メジャー採寸/ZOZOMETRY/誤差
--------------------------------------------------------
首周り     43.5/43.8/100.7%
肩幅      50/47.2/94.4%
胸囲      113.5/116.4/102.6%
アンダーバスト 112.6/108.2/96.1%
ウエスト    112.1/109.8/97.9%
ヒップ     111/111.4/100.4%
裄丈(右)    89.9/88.6/98.6%
股下(右)    71/71.8/101.1%

■被写体B(単位:cm)
項目      メジャー採寸/ZOZOMETRY/誤差
--------------------------------------------------------
首周り     34.3 /36.1/105.2%
肩幅      45/43.5/96.7%
胸囲      81.7/91.3/111.8%
アンダーバスト 79/85/107.6%
ウエスト    73.8/81.5/110.4%
ヒップ     90/92.5/102.8%
裄丈(右)    78/79.2/101.5%
股下(右)    68/70/102.9%

プロの採寸ではなく素人のお遊び計測であることを考えると、限りなく100%に近いのはびっくりしました!!
こんなに手軽に計測できるとは!!!
(被写体Bはかなりスリム体型だったので上半身の服がそれほどボディフィットではなく余裕があったことが「計測値の幅」に表れているようでした。)

次に、手でスマートフォンを持ち、斜めからの撮影で測定してみました。
(※本来は「被写体に対しカメラを水平にした状態」の撮影を推奨しています。)
技術ブログ画像
<計測の比較>
■被写体A(単位:cm)
項目      メジャー採寸/ZOZOMETRY/誤差
--------------------------------------------------------
首周り     43.5/43.6/100.2%
肩幅      50/47/94.0%
胸囲      113.5/114.8/101.1%
アンダーバスト 112.6/110.8/95.8%
ウエスト    112.1/110.2/98.8%
ヒップ     111/110.2/99.3%
裄丈(右)    89.9/88.5/98.4%
股下(右)    71/71.8/101.1%

■被写体B(単位:cm)
項目      メジャー採寸/ZOZOMETRY/誤差
--------------------------------------------------------
首周り     34.3/36.1/105.2%
肩幅      45/43/95.6%
胸囲      81.7/88.7/108.6%
アンダーバスト 79/83.1/105.2%
ウエスト    73.8/81.6/110.6%
ヒップ     90/89.3/99.2%
裄丈(右)    78/79/101.3%
股下(右)    68/70/102.9%

こちらも、プロでは無い素人の採寸であることを考えると、手で持っていたことが計測に大きな影響もなく、高い精度での計測と言えそうです。
(※腰の高さほどのテーブルに立てかけても利用可能ですが、三脚を利用するとより簡単に安定してご利用いただけます。)


計測をしてみて



改めて、わかったのは、「計測にもちょっとコツがいる」ということ。
この辺りが、一般消費者用のサービスではなくなった所以かもしれません。
要するに業務として採寸をしなければならない方が、採寸のたびにブレが生じることないようにきちんと計測できるようにしていけば、かなり高い精度で採寸できるということなのだと感じました。
つまり、このZOZOMETRYを業務の一環として応用していければ、いろいろビジネスとしても間口が広がるということなのだと思います。
例えば、弊社が平素手がけているようなECサイトとのサイズデータ連携ができれば、サイズフィットしたスーツやドレス、スポーツアパレルなんかもオーダーしやすくなります。
他にも、ダイエットサロンやパーソナルトレーニングなどの事業においても、日々の努力の成果をきちんと記録していくような「カルテ」機能と連動して利用できるようになると思います。
一般消費者がおうちで気軽に使ってみるという主旨ではなく、ビジネスオーダーがクライアント様に向けた細やかなボディチェック、コンサルテーションを提供するにあたって重要な武器となれるサービスに生まれ変わろうとされているのかなと感じました。
たった数年前の商品ではここまでの計測精度は出なかったので、改めて時代の進化スピードに驚きました!
来月はもう少し条件を変えた計測実験をしてみます!


次回、予告



次回、「ZOZOSUIT併用計測」編、乞うご期待!


番外編(普段着でも測定してみた)



計測値としては、参考にならないことはわかっていましたが、普段着で計測しちゃいました。
(ZOZOMETRYアプリのみでの計測の際はなるべく裸体に近いボディフィットな服装での計測を推奨されているため)

<計測の比較>
■被写体A(単位:cm)
項目      メジャー採寸/ZOZOMETRY/誤差
--------------------------------------------------------
首周り     43.5/43.6/106.4%
肩幅      50/47/94.0%
胸囲      113.5/117.1/103.2%
アンダーバスト 112.6/112.1/99.6%
ウエスト    112.1/120.4/107.4%
ヒップ     111/121.7/109.6%
裄丈(右)    89.9/87.6/97.4%
股下(右)    71/68.3/96.2%

■被写体B(単位:cm)
項目      メジャー採寸/ZOZOMETRY/誤差
--------------------------------------------------------
首周り     34.3/39.3/114.6%
肩幅      45/41.2/91.6%
胸囲      81.7/96.4/118.0%
アンダーバスト 79/95/120.3%
ウエスト    73.8/98.9/134.0%
ヒップ     90/104.3/115.9%
裄丈(右)    78/78.5/100.6%
股下(右)    68/66.3/97.5%

予想はしていましたが笑、全体的に数値が大きくなってしまうため、
やっぱり計測する場合は、きちんとボディラインがわかる服装で計測をしましょ!という結論に至りました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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