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2024年10月にローンチされた事業者向けの身体計測業務効率化サービス【ZOZOMETRY】をトライアル利用してみました!-後編-

2024年10月にローンチされた事業者向けの身体計測業務効率化サービス【ZOZOMETRY】をトライアル利用してみました!-後編-

前回の振り返り



前回は、【ZOZOSUIT着用なし計測】を試してみて、メジャーで測定した実測値と比較してみました。
その結果、限りなく100%に近い精度で測定できており、スタッフ一同感動しました!!

しかし、やはり若干の誤差はあるようで、生成された3Dデータを見ても、「本人よりちょっとお腹が出てるね…」という感想もありました。。

【前編はこちら】
https://ankh-systems.co.jp/blog/62


ついにZOZOSUITを着るときがきた!



後編となる今回は、ZOZOSUITを着用した状態で計測してみて、更に精度が上がるのか、検証していきたいと思います!
また、記事の後半では、ZOZOMETRYで得られたデータをどう活用するか、妄想を膨らませてみました。ぜひ最後までご覧ください!

新しいZOZOSUITについて

検証に入る前に、新しくなったZOZOSUITをご紹介します。
技術ブログ画像
ZOZOMETRY公式サイト(https://biz.zozometry.com)より

2017年に発表され、無料配布された旧ZOZOSUITですが、2020年に新型が発表されています。(※一般消費者への配布はなし)
体のラインを読み取るためのマーカーを改良し、更にその数を従来の50倍に増やしたことにより詳細に体型情報を捉えることが可能となりました。
それに加え、アルゴリズムの大幅改善で、より精緻な3Dモデル生成が可能となっています。
従来よりも数段パワーアップしたZOZOSUITにより、スマートフォンさえあれば、どこでもお手軽に体の3Dスキャンができてしまうというのが、このサービス最大の特徴ですね!

開封の儀、いざ装着!

いよいよZOZOSUITとご対面!!
技術ブログ画像
なんだか近未来的なデザインで気分も高まりつつ、実際に着用してみます!
ちなみに、袋の中にスマートフォン用スタンドが入っており、せっかくなので使用させていただきました。利用者へのお気遣いに感謝!!

計測開始!

付属のスタンドにスマートフォンを立て掛け、いざ、計測開始!
基本的には前回と同様の計測方法ですが、ZOZOSUITありの計測は、背面カメラを使用するようですね。恐らくより精細な画像が必要なのだと思われます。
技術ブログ画像
※今回、弊社のスタッフは靴下を着用し計測をしていますが、本来は靴下は着用せずZOZOSUITを利用するそうです。
靴下を着用することで計測精度が落ちる可能性があるためです。

前回の結果と合わせて、表にまとめると以下のようになりました。
被写体Aおよび被写体Bにおいて、「ZOZOSUITあり」「ZOZOSUITなし」での計測を行い、実測に対する精度のばらつきを比較しました。
<計測結果(条件毎に計測精度を比較)>
技術ブログ画像
図1、図2をみると、ZOZOSUITを着用した測定では計測精度のばらつきが少なく、安定した測定結果を得られることが分かります。
つまり、 ZOZOSUITを着用することで、より実際の値に近い計測結果が得られます!!
人の手で計測した場合の問題点として、計測する人によって指し示すポイントが若干ずれる可能性があり、その辺りの計測技術が必要になる点が挙げられます。
また、股下計測など人が手動でメジャーを使って測るのは少し気を遣うような箇所もあります。
そういった懸念点を気にすることなく、短時間でかつ特殊な技術を使わずとも正確に計測できるのは、業務効率アップにもつながり、かなり嬉しいポイントですね!


測定を終えて



ZOZOSUITなしの計測でも十分な精度でしたが、着用することで更に高精度な計測ができることが分かりました。
また、前編でも触れましたが、計測の手軽さもこのサービスの最大の特徴であると感じました。
人体ボディの3Dデータを作るとなると、高価な3Dスキャナーとそれなりの場所が必要になりますが、ZOZOMETRYを使えば、スマートフォン1台でどこでもスキャンができるので簡単に実現できます。
このメリットを活かし、今後、ZOZOMETRYと連携できるアプリケーションを作っていけば、事業者様にとってもメリットは高そうです。
例えば……


アパレル業界での活用



まず1つ目に思いつくのが、アパレルでの活用です。
ジャケットなどのビジネススーツやウェットスーツなどの、「フィット感」が求められる衣料品のオーダーに活用できそうです。
スタッフによる手計測を経ずとも、短時間で正確な計測が実現できるZOZOMETRYを活用すれば、オーダーメイド商品のECサイトなどの機能を充実させられます。

また、近年増えているサブスク型のファッションレンタルサービスでも活用できそうです。こういったサービスでは、アカウント登録時にお客様自身が測定したデータを登録するケースが多いようなのですが、この際にZOZOMETRYの機能を使用して3Dモデルを作成し、そのデータを登録できれば、計測者によって測定位置がずれるなどの「ゆらぎ」がなく、正確で詳細なデータを取得することができるので、より個人に適したサイズやデザインを提供することができます。


フィットネス業界での活用



次に思いつくのが、フィットネスや健康管理の分野です。
例えば、トレーニング開始1週間の効果を見たい場合、見た目や自己採寸では違いがほぼ分からないと思いますが、ZOZOMETRYの機能を使えば、「お腹周りが〇cm減ってる!」という事も記録していけます。そういった「ダイエットログ」、「トレーニングログ」としても活用できそうです。
明確な数値で効果を確認できれば、きついトレーニングや食事制限も継続できる最高のモチベーションになることでしょう。

また、理想の体型を登録しておいて、自分の体に足りていない部分を鍛えるためにどんなトレーニングをしたらいいかなどのアドバイスを受けられる機能も作れそうなので、ここからどんどんビジネスプランを広げていけそうです。


まとめ



2024年10月にローンチされたZOZOMETRYを実際に試してみた結果、ZOZOSUITあり、なしに関わらず、高い精度の測定結果を得ることができました。

私たちが実際に使ってみて感じた、ZOZOMETRYの魅力としては2つのポイントが挙げられます。
①手軽さ:スマートフォン1台あれば、どこでも簡単に短時間で3Dスキャンが可能。
②高精度:実測値と比較しても、誤差が少なく安定したデータが取得できる。

また、今後の活用についても多くの可能性が考えられます。

①アパレル業界での活用
オーダーメイド商品(ジャケット、ウェットスーツなど)のサイズ測定の簡便化。
サブスクリプション型ファッションレンタルサービスの返品削減や満足度向上。

②フィットネス業界での活用
トレーニングの効果測定(体型変化の可視化)。
理想の体型との差分分析によるパーソナルトレーニングの自動化。
継続的なモチベーション管理やフィードバックの提供。

アパレル・フィットネス業界以外でも、医療分野、メタバースなど、さまざまな分野でのデータ活用が進み、よりパーソナライズされたサービスの提供が可能となるでしょう。
このようなZOZOMETRYと連携した各種アプリケーションやシステム開発をご要望の企業様、そして身体計測業務を効率化することで新規事業の立ち上げや既存業務の拡充をお考えの企業様、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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