シンガポール発の分割払いサービスAtome（アトミー）を、EC-CUBE用決済プラグインとして開発

アジア後払い決済(BNPL)大手サービス「Atome（アトミー）」を運営されている、Atome Japan株式会社様よりご依頼をいただき、 EC-CUBE用決済プラグインとして開発を担当させていただきました。
一般的にBNPLとは「Buy Now Pay Later」の略語だそうで、クレジットカードの審査基準に満たない若年層や、カード情報漏洩リスクを回避したいご購入者様に喜ばれるサービスのようです。その中でも、Atome Japan様では「簡単な分割3回払い、分割手数料無料」の決済サービスとして運営されています。

そんなアジア後払い決済(BNPL)「Atome」のプラグインを、EC-CUBEのバージョン4.0, 4.1系に適合するように開発しました。

決済と言う重要な処理だからこそ、きめ細やかなサポートを目指して開発を行いました。下記、3つのポイントに分けてご説明します。

上述のようにEC-CUBEの対象バージョンは「4.0系／4.1系」ですが、それに向けて、前作業として、EC-CUBEの開発環境であるPHP、Symfonyについて、バージョン毎に表記方法の差異が無いかなど事前調査にも注力しました。
また、開発後のテストについてですが、 実際には、以下、全10バージョンのテスト環境を構築し、全ての環境で共通のテスト仕様書でのテストを実施しました。

【テストバージョン】
EC-CUBE4.0系(4.0.0, 4.0.1, 4.0.2, 4.0.3, 4.0.4, 4.0.5, 4.0.5-p1, 4.0.6, 4.0.6-p1)
EC-CUBE4.1系(4.1.1, 4.1.2)

EC-CUBE管理画面を日々、操作される店舗オーナー（加盟店）様にとって、スムーズなユーザビリティはとても重要と考え、 例えば、管理画面における「受注確認画面」については、EC-CUBEをカスタマイズすることによって、新たに専用画面を作成し、検索・個別キャンセル・一括キャンセルなどの、作業効率アップを図れる操作仕様をご提案、導入しました。

決済プラグインを納品して終わりではなく、EC-CUBE社へのプラグイン審査に向けたサポートも対応させていただきました。 EC-CUBEにて、公式の決済プラグインとして申請する場合、そのための審査に「ヒアリングシート」の提出が必要になります。
その「ヒアリングシート」の作成サポートはもちろん、最終的に審査が完了するまでのフィードバック対応などもさせていただき、無事、公式プラグインとしての「審査完了」まで伴走させていただくことが出来ました。