配信動画の再生パフォーマンス測定
某省庁向け BS放送用周波数の効率的な利用に関する調査
OVERVIEW配信動画再生のパフォーマンス測定アプリ
この度「BS放送用周波数の効率的な利用」に関する某省庁向けの調査のため、実証実験用のスマートフォンアプリを制作しました。
このアプリはIP配信された動画再生時のパフォーマンスの計測と記録を目的とし、主に以下の機能で構成しています。
- ・動画プレイヤー
- ・自動テスト(一定時間ごとのチャンネル切り替えと計測データの記録)
DESIGNシンプルで理解しやすいUI
アプリのデザインでは、BtoCアプリと同様に、どんな方にも理解しやすいUI設計を心がけました。
この実証実験には直接サポートに伺えない遠方の事業者も多く参加され、アプリを使う方のリテラシーもさまざまであったためです。
PLAYER信用度の高いライブラリを採用
アプリ開発の目的は、ライブ配信再生におけるパフォーマンスを測定・収集することです。
そこで、使用するプレイヤーライブラリは、このライブ配信に使われるHLSプロトコルに対応していることが条件となりました。
最終的に、iOS版では標準ライブラリの「AVPlayer」を、Android版ではGoogleが提供する「ExoPlayer」を採用しています。
いずれもOSの開発元が提供しており、信用度が高いと判断しました。
EXPERIMENT自動テストによるデータ収集
このアプリを使った実証実験では「チャンネル切り替え時間」をパフォーマンスを図る独自指標とし、
チャンネルが選択されてから、動画が動き出すまでの時間を繰り返し測定・収集することになりました。
データを多く収集するため、アプリには自動テスト機能を備えています。
機能を有効にすると、ライブ配信を再生しながら一定時間ごとにチャンネルを切り替え、その際の測定データを記録します。
また、設定時間が過ぎると自動的にアプリが終了します。
これによって、人の手を借りることなく夜間や休日でもデータを収集できました。
RELEASE限定的なアプリ配布
このアプリは、実証実験に参加する特定のユーザーのみに配布する必要がありました。
またインストールする端末の台数が未定であり、テスト担当者が自由にインストールできる必要がありました。
そうした条件をクリアするため、iOS版は「TestFlight」の内部テストを使用し、Android版はAPKファイルを直接配布しました。